いびつな曲線をもつ僕ら

「それは、〇〇して!
 いや、違う!!

 だから、そうじゃなくて、〇〇して!!

 あぁ、もう分かってる?

 だ・か・ら、〇〇してって!!!

 違う....

 もういい、私やるから!!!!」

 

こうやって、言われた経験はないだろうか。

私は仕事で言われることが多いし、

先日は家の手伝いをしている際に、母にこれを言われた。

こうやって言われると、

自分のダメさ加減に落ち込んだり、

「自分でやれよ」と思いイライラしたり、

同じように相手のうまくいかないところを指摘してやろうと思ったりする。

その後、自分や相手への嫌悪感が生まれ、空気が悪くなるのは必須だ。

 

そういったデメリットがあるのに、

なんでこのような発言をするのだろうか。

これは、相手と自分の間の隔たりが認識できていないのである。

自分がわかることは相手も同じように分かるし、

同じようなスピードで行うものだという思い込みだ。

私たちは、決して同じ人間ではない。

運動能力も違うし、思考能力も違うし、性格も違う。

そのことを認識して発言をしなくてはいけない。

これは簡単なことではない。

実際に、こうやって分かりあうことができなくて、

発生する問題が世の中にあふれている。

いじめだったり、戦争だって、

こういったことの延長だといっても過言ではない。

 

私の好きなバンドMr.childrenの「掌」という曲では、こう歌っている。

「一つにならなくていいよ。

 認め合えばそれでいいよ。

 それだけが僕らの前の暗闇を優しく散らして

 光を降らして与えてくれる」

 

私たちはそれぞれ違って、

それぞれが尊い存在であること。

そのことを忘れずにいたい

そう思った。